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サイボウズ株式会社 取材

【取材レポート】

2月22日(木)にサイボウズ株式会社 チームワークプランディングリーダー兼チームワーク総研 コンサルタントの椋田亜砂美さんに取材させて頂きました。椋田さん、貴重なお時間をありがとうございました。

Q1 「育児分休暇制度」をとっている社員は、サイボウズに貢献していらっしゃいますか?

A1. 6年以内なら復帰できます。 サイボウズではない他の会社へもチャレンジすることができ、可能性を広げることができます。 なかにはボツワナに3年間行った方もいて、現在はサイボウズで勤務し、活躍しています。

Q2 今の働き方がサイボウズさんにとってベストなのでしょうか。

A2 . まだまだ改善の余地があると思っています。例えば、企業は障害者の方を全体の2%雇わないといけないが満たしていないということがあります。

Q3 理想の働き方はどう描かれていますか?

A3. 私自身も大学院に通いながら、週4日勤務していた経験があります。 未だにサイボウズは働き方において日本のマイノリティな立場にあります。複業は申請なく可能である部分などはそうだと思います。 サイボウズは働き方に自由度はありますが、それは決してダラダラ仕事をすることではなく、 各自がワークとライフののバランスを考えつつ、それぞれ目標を立てながら仕事に取り組んでいます。

Q4 今の働き方についてどう感じられていますか?

A4. これから人口が減っていく中で、色々な働き方が認められないと働ける人が少なくなってしまいます。100%サイボウズに尽くす社員もいれば、20%サイボウズにコミットしている社員もおり、自然と多様性が生まれています

Q5 .サイボウズは働き方のロールモデルになりたいと思われているのか、他の会社に促したいという思いがおありなのでしょうか?

A5. 昨年サイボウズ総研を立ち上げ、サイボウズの働き方を他社に提供しているところでありますが、企業がどこまで取り組みたいのかということが不透明な部分もあり、活動途中です。

Q6 サイボウズの社員さんのように、今の日本社会で自立する人を育てるには?  

A6. 最初から自立しているわけではないです。

自立とは自分で考えられることだと思っています。

選択肢が増えてきた中で、「自分の幸せって何だろう」「自分の理想とは」などを、考え続けても終わらない。「こうなりたい」はなくても「こうありたい」考えることを怠らないこと。考えることをやめないことが重要だと考えています。

Q7 椋田さんご自身は、青野社長のどの部分を尊敬されているのか? 

A7.子どもが生まれ、青野社長自身が一番変わりました。 青野さんは昔から誰に対しても考え方が公平で、新入社員の声も全て拾う方です。 青野社長は社員一人ひとりを「1人の人間として」対等に接してくれる方です。

Q8 椋田さんご自身は、家庭と仕事を並行していくためにご自身で決められていること、気を付けられていることは?

A8. 夫婦の会話を大切にしています。

昨年はとても多忙でした。今年は自分のためにも、夫婦の関係のためにも、仕事へのコミットを少し抑えています。それを上司に報告し、実現できるのがサイボウズ。自分から働き方を宣言しなければ、上司も仲間も分からないと思います。

Q9「働き方改革」=「休み方改革」だとも言われている中で、働き方を一言で表すとどんな言葉になりますか?

A9. 世間では未だに“週3しか働けない”となれば正社員とみなされないことがありますが、サイボウズはそれを受け入れています。働き方を自分から宣言するには勇気と自立がいる。特に日本人はあまり言わないと思います。

今は「残業するな」言うことで精一杯。「休み方」はその先にある。

休みの方が上手くいけば、仕事にも影響を与える。相乗効果が生まれます。

仕事とプライベートをはっきりと分けている方もいますが、はっきり分けなくても良いと思っています。ライフステージごとに働き方は変えていい。「働き方」を考える事とは「生き方」を考える事。

Q10 サイボウズさんを象徴している動画である「ママ大丈夫?」の母親の内面や経緯、何を伝えたかったでしょうか? 

A10. 2005年離職率のピーク(サイボウズ)約30%でした。当時忙しかったのにも関わらず社員がやめていく。今すぐ改革しなければいけないほどで危機感から始まりました。

この10年間コツコツ取り組んできたものが2,3年では、メディアに注目されるようになりました。 

あのママ大丈夫?は「これでいいのだろうか?」という問題提起型の動画です。

感動、泣かせる動画を作りたいという想いから、アリキリシリーズも1年かけてそれぞれ動画を作成しています。

Q11「ママ大丈夫?」の最後のメッセージ「働くママによりそうこと」の意図をお聞かせ下さい。

A11.もの(商品、企画)を作るときは「誰に何を」をはっきりさせることが重要です。「Working motherに」焦点を当てました。

頑張っているのに頑張れと言われても十分頑張っているのだから、そんなママ達に「よりそうこと」をとまさに最後の想いに至っています。

Q12青野社長の著書、「100人いたら100通りの働き方がある」

子どものいるサイボウズ社員の男性は、どのような働き方をされていますか?

A12. 育休はかなり取得しています。

奥さんと分担(どっちが子どものお迎えに行くかなど)しているのをよく耳にします。

個人個人によりますが、一過性の育休をしっかり取得するよりも日常的な家事育児の方が大切だと思います。特に1人目より、2,3人目の方が協力が欠かせないのではないでしょうか。

〈感想〉

(植之原)

私がサイボウズに注目したのは「働きがいのある会社」に5年連続ランクインされ、更には女性ランキングでは1位を獲得されていたからです。今回の取材では、サイボウズでの働き方の制度を中心に椋田さんにお伺いしました。様々な方面からお話をして頂いた中で、「働き方を自分から宣言するには勇気と自立がいる。」という言葉が私にとってとても印象的でした。自分の理想の働き方は自分から提示しないと、周りの社員も自分のことを理解できません。サイボウズでは、新入社員の初めての取り組みとして、自分の強みと弱みを周りの人と共有するプログラムを行っているそうです。弱みを相手に知ってもらうことは、とても難しいですが、知っているからこそ、他者がそれを補い合い会社としても成長していくのだと、思いました。そして、何よりも社長である青野さんが社員1人1人を公平に見ながら声を拾うと同時に、社員も青野社長を「社長として」「1人の人間として」認識することで、その人に合った働き方が実現できるのだと、実感しました。

(天野)

サイボウズさんは可能性にありふれた企業だと感じました。私の周りにいる大人の方々は未だに終身雇用年功序列といった従来の考えを持った企業で働いているので、その企業にしかいられない現状があります。ですが、サイボウズさんは複業や週4勤務在宅勤務などがあり自然と多様性に満ちていると感じました。自分はサイボウズさんに魅力を感じるとともに、このように多様性のある働き方ができるような社会が実現されるように、自分自身がウーマンズを通してできることを模索していきたいです。

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