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【取材レポート第3弾】「人脈を気にするより、自分のやりたいことを」タスカジ代表取締役 和田幸子さん第3弾

株式会社タスカジ代表取締役社長 和田幸子さんの取材レポート。

第1弾、2弾に続き、今回は最終回。第3弾家族編です!!

旦那さんとの出会いから結婚の決め手、タスカジを起業する際の貴重なお話まで伺いました。

最後に和田さんからのメッセージも!

ぜひご覧ください!!!

写真左から3番目:和田幸子さん

和田幸子さんプロフィール1999年横浜国立大学経営学部を卒業し富士通に入社。システムエンジニア、WEBマーケ、新規事業立ち上げに携わる。2005年慶應義塾大学大学院にてMBA取得。2008年、第一子を出産後、フルタイム勤務で復職。2013年10月、自身の課題でもあった共働き家庭の「新しいライフスタイル」実現に必要な社会インフラを「ITを活用してつくる」ため、富士通を退職。同年11月、ブランニュウスタイル株式会社(旧社名、現・株式会社タスカジ)を設立。2014年7月、家事代行サービスマッチングプラットフォーム「タスカジ」をオープン。サービスは、政府やメディア等にも注目され、顧客数を順調に伸ばす(昨対比1.5倍)。2017年には日経BP社日経DUAL家事代行サービス企業ランキング1位を獲得。現在は、地方自治体や企業などとの新しい取り組みや、教育機関をはじめとした講演活動など、活動の幅を広げ、「核家族から拡大家族へ」を合言葉に日々奮闘中。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018「働き方改革サポート賞」受賞。

 

「相手と将来を共有する大切さ」

Women’s Innovation(以下WI):旦那様との出会いについて教えて下さい。

和田幸子さん(以下和田さん):夫は、慶應義塾大学の大学院の同級生でした。当時私は30歳で結婚願望はあまりなかったんですよ。周りの人が次々に結婚し、幸せそうな様子を見て私自身も結婚したいなと考えるようになりました。そこで知り合ったのが夫です。

また今と比べて当時は「30歳で付き合っているなら結婚した方がいい」という周りの雰囲気も強かったですね。私も彼も結婚のこだわりもなかったのですが、その周りの空気間で結婚するに至りました(笑)

WI:結婚の決め手は何だったのでしょうか?

和田さん:彼の柔軟なところに惹かれたからです。柔軟に環境に対応する能力が高い人だなと思いました。例えば会社の組織などのどのような組織にいても上手いこと染まっていける。言い換えると相手にしっかり合わせながら動けるタイプの人ですね。

また、私に合わせてくれるだけではなく、意見のすり合わせもしてくれる。

例えばどんなに面倒なことを相談しても、結論を出そうとしてくれる。中には相談を受けるのを面倒くさがる男性もいるかもしれませんが、彼は違いました。「君(和田さん)の要望はこう、自分の要望はこう、だから間を取ってこうするのはどう?」とちゃんと意見のすり合わせができる人です。

「金融投資のコツで“人生の利益最大化”を目指す」

和田さん:夫は金融業界出身。夫と一緒に私達の家計収入のポートフォリオ(一般的には保有している金融商品のその組み合わせを指す。)はどのような状態が望ましいか考えたんですね。

保有する金融資産をさまざまな種類の分散投資することで、リスクヘッジを図り、リターンを最大化することができます。それが金融商品の投資のコツ。

私たちは、2人とも日系企業に勤めるサラリーマン。つまりローリスクローリターン。これではリスクを分散化できておらず、リターンが最大化できない。そこで元々どちらかが起業や外資系投資銀行等で働くハイリスクハイリターンの働き方で行こうと話していました。

なので「私、起業したいです。ハイリスクハイリターンを担当します。」と夫に伝えた時は「わかりました!」と(笑)

写真:息子さんを抱いている和田さん

WI:すごい!!安定を求めて「子どももいるのに起業なんて...」と言う男性もいる中でとても珍しいですよね!

和田さん:正しい意思決定だったと思います。どちらがどれだけ稼いでも将来リターンは私たち家族のもの。彼だけのお金でも私だけのお金でもありません。相手と将来を共有出来ていたところも良かったな。

私たち夫婦は、将来どうなっていきたいのか、どうしていきたいのかを話しています。

具体的には「楽しい話」から、「将来の話」に変えていく。例えばどこに住みたいかなど色々楽しい妄想を描き、それを実現するにはどうしたらいいのか一緒に考えていく。

WI:逆に子どもを産まないという選択肢を考えたことはありましたか?

和田さん:当時は、子どもがいたら自分の人生がどう変わるのかという想像がついていなかったので、考えたことはあります。ですが、実際妊娠して子どもが生まれたら、子どもがいてよかったと心から思えました。

「家の中の困っていることをタスカジで助けたい」

WI:これからの大きな目標があれば教えて頂きたいです。

和田さん:まだまだサービスを作っている途中なので早く完成させることが今の目標です。今の段階は、最終形の全体の5分の1ぐらいしか完成していない状態。

現在は関東と関西の一部の地域で家事代行サービスを行っていますが、それを全国にもっと広めていきたいです。そこから家事代行のハードルを下げ、人々が美容院に行くようにタスカジを「当たり前に、軽い気持ちで利用できる」ことを目指していきたいですね。

最近「将来YouTuberになりたい」という子ども多いですよね。そのようにタスカジさん(タスカジに登録するハウスキーパー)になりたいという子も増やしたいです。そんな世界を作れたらなと。

写真:2018年タスカジ感謝祭

チャレンジとしてはタスカジの「プラットフォーム」を作っていくことです。今は家事代行のマッチングのみですが、今後は他のECサイト(サービスを自分自身のウェブサイトで販売するサイトを指す)と連携していきたいですね。

実は、家事代行だけではサポートしきれていない家事が他にも沢山あります。例えばクリーニングをお店から引き取りクローゼットに入れる、牛乳を買って冷蔵庫に入れる等は現時点では出来ないのです。それがタスカジでは可能になるようにプラットフォームを作っていきたい。

家の中の困っているすべてのことをタスカジでサポートしたいですね。

「人脈を気にするより、自分のやりたいことを」

WI:公認会計士の資格を取るために通った学校でコミュニティが広がったと仰っていましたが、学生時代にできたネットワークが社会人になって活きた経験はありますか?

和田さん:特に何か仕事を一緒に出来た訳ではないですが、公認会計士の学校で繋がった友人たちとは今でも関係が続いています。学生時代の人脈は人脈というより信頼し合える友達、仲間が作りやすいと思います。仕事での人脈はいつでも、自分のやりたいことを重視し、それで結果的にできた関係を大切にすることだと考えています。

WI:タスカジを始める際に周りの反応はどのよう感じでしたか?

和田さん:誰も反対しなかったですね。以前、海外で仕事をしたいと話していた時は反対されていましたが、タスカジについてはありませんでしたね(笑)

海外での仕事に関しては同僚などに、子どもがいるのに可哀想と言われたこともありました。妻や子どもがいながら単身赴任している男性もいるのにどうしてだろうと思いましたが、女性だからという事で理不尽に反対されることはあるのだなと改めて感じましたね。

単身赴任をしている同僚の男性からも、「子どもが可哀想」とか「家族を持っているのに責任感が無さすぎだ。」と。ですが、「私が男だったらなんて言っていたと思う?」と聞くと「応援していた」なと言われました。そんなものです(笑)。

「経済的にも精神的にも自立をすることで得るもの」

WI:最後に読者の女子学生にメッセージをお願いします!

和田さん:自立することを大切にしてほしいです。1歩下がって男性を立てる、女性は男性にサポートしてもらうのが幸せだと考える人が多いですよね。自立しているとモテないよと。でも、自立した女性が好きな人も沢山いますよ。

経済的にも、精神的にも自立すると、1人で生きられる自信を持つことができます。だからと言って1人で生きていくってことではないんです。自立した者同士で家庭を作り、ふたりでもっと強くなれる。自分が自立できていれば、パートナーに求めることが減り、そのままのパートナーを受け入れることができるようになります。そして自分が自立していれば、自然と同じような人が寄ってくるようにもなりますよね。

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