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【取材レポート第2弾】「自分の価値観に影響を与えた4人の存在」株式会社サーキュレーション 信澤みなみさん

株式会社サーキュレーションの信澤みなみさんへの取材レポート。

3回に分けて掲載しています(第3弾:1月12日)。

今回はマインド編です。

信澤みなみ氏プロフィール:「自分らしさを選べる社会をつくる」をビジョンに掲げ、"人と企業が信頼で結ばれる相互尊重型社会"の実現を目指す30歳。 早稲田大学卒業後、大手人材総合会社初の社内ベンチャー一期生として立ち上げに参画後、「新しい働く価値観を創出する」株式会社サーキュレーションの立ち上げに参画。 年間200名の経営者向けのオープンイノベーションコンサルタントを経て、人事部立ち上げ。採用、人事企画、育成研修構築を経て、現在は、「女性がライフイベント、時間、場所にとらわれず働く」を実現するために事業推進、コラム執筆、イベント登壇に奮闘中。 株式会社サーキュレーション社長直轄組織 経済産業省受託事業Project.Work.Design代表/新卒採用チームマネージャー/パラレルキャリアアドバイザー

メディア掲載(一部)<メディアをクリックすると飛べます>

 

WI:信澤さんはどう困難・失敗を乗り越えられていますか?

信澤さん:1番参考にならない答えでいうと、失敗しても死なないと思ってる(笑)

失敗して気付くこと、失敗したからこそ見える世界を経験出来た方が自分の糧になる、と思っているけど、それは失敗を重ねてきたからかも。

社会人1年目は、出来ないことばかり。例えば「何を言っているかわからない」「相談はまとめてからにして」とか最低限のところから言われたの。そういう失敗?であったり、出来ないことはいっぱいある。社会人になって半年ぐらいは喋り方を始め、仕事の仕方、報連相、全て勉強する時間だったから落ち込んでいる暇はなかった。​

写真:社会人になりたての信澤さん(1列目右)

ただ自分ができることを増やすことでしか前に進めなかった。出来ない自分に落ち込んでいないで、どうすれば出来るようになるのか考えて出来るようにするために諦めないということを半年間続けた社会人1年目だった。

そうは言いながらも落ち込んでいなかったというわけではなく、めちゃめちゃ泣きながら帰っていたこともあったの(笑)努力を継続していくうちに出来ることが増えて、見えなかった世界が見えるようになると自分のステージが少しずつ上がるのが分かっていく。するとやることをやる意味や継続する重要さが感じられるようになってきた。泥臭く継続すると、見えることがあるんだよね。

怒られて気持ちいい人なんてあまりいないと思うし、少なからずみんな同じような経験を味わっていると思えばいいんじゃないかな。怒っている人はあなたに傷ついて欲しくて怒っているのではない。“成長してほしい”、“成長できる”と思われるからいうのであって、怒られることに対して感情的にならずに、自分自身に成長できる可能性があるから指摘を受けていると捉えるべき。

写真:社会人2年目の信澤さん(右端)

そのためには、怒られた際に言われている内容と言い方を切り離して理解すると良いと思う。人は言い方に強く影響されるので、怒られるとその言い方により傷ついてしまうけれど、その内容を切り取って文字化すると真っ当なことを言われていることが分かるの。内容だけみると「確かにそうだ、そうするべきだ。」と思えたりすることが多い。感情的にならずに、冷静に何がダメだったのか、どうすればいいのかを考えてみる。ちなみに私はそれができるようになるまで2年ぐらいかかった。毎回傷ついていたからある日傷つくことに疲れて、「言われている内容は正しいから、言い方を気にすることをやめよう。と考えるようになりました。

WI:学生時代にロールモデルだった人、尊敬する人はいらっしゃいましたか?

信澤さん:学生時代は正直いなかったし、探していなかった。どっちかというと自分探しをしていた時間の方が長かったですね。そうは言いながらも、自分の価値観に影響を与えた人が4人います。

1人は幼少期に本を沢山読んでいた中で出会ったヘレンケラー。小学校低学年の時に読んで、健康体でいることは当たり前でないこと、健康体でなくても出来ないことなんてなく、自分次第で道は拓けると思わせてくれた。ヘレンケラーのように障がいがあっても前に進んでいくストーリーから、人は無限の可能性をもっているということを教えてもらった気がします。

2人目はマザーテレサ。小学校で彼女についてのドキュメンタリーを見たんです。世界を舞台に社会貢献する使命を持っている姿は、人としてかっこよく見えた。初めて自分や自分の家族を超えた広い世界で活動する人を見た気がしたんですよね。小さい頃は世界を舞台に活動する感覚がなく、マザーテレサの生き方を見て拓かれた想いがしました。

写真:お父様とのお写真

あとの2人は両親です。父からは、人生と働くということは切っても切れない関係にあることを学びましたね。父は自信を持ち楽しみながらビジネスシーンで活躍していたのだけど、環境の変化が重なったのかある時心理的体調を崩してしまったの。モチベーションが下がるなどの鬱の症状が3か月くらい続きました。働くことを楽しんでいる状態でも、環境の変化や人の気質によって人生が一変することに気付きました。人のパーソナリティと働く環境に関心を抱くようになったのは父の影響が大きいですね。その後インターンをする中で、人と労働の強い関係性を実感するようになりました。

そして母は、人の可能性を信じることや、今ある状況は当たり前でないなど人としての基本的な考え方・スタンスを教えてくれました。

写真:お母様とのお写真

WI:価値観に影響を与えた人に身近な両親を挙げる人は多いですが、ヘレンケラーやマザーテレサに価値を見出されたのですね。

信澤さん:当時はただ衝撃を受けていただけで、その憧れは言語化されていなかった。だけれどその衝撃は記憶に残っていて、自分の価値観に影響を与えてもらいました。自分の身近な世界からかけ離れた衝撃だったという感覚がありますね。

 

最終回第3弾は1月12日掲載予定です。

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