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【取材レポート第3弾】「空想し続けた上で自分の道を選んでいけばいい」株式会社サーキュレーション 信澤みなみさん

株式会社サーキュレーションの信澤みなみさんへの取材レポート。

最終回の今回は、信澤さんのマインド、そして私たち世代へのメッセージ編です。

 

信澤みなみ氏プロフィール:「自分らしさを選べる社会をつくる」をビジョンに掲げ、"人と企業が信頼で結ばれる相互尊重型社会"の実現を目指す30歳。 早稲田大学卒業後、大手人材総合会社初の社内ベンチャー一期生として立ち上げに参画後、「新しい働く価値観を創出する」株式会社サーキュレーションの立ち上げに参画。 年間200名の経営者向けのオープンイノベーションコンサルタントを経て、人事部立ち上げ。採用、人事企画、育成研修構築を経て、現在は、「女性がライフイベント、時間、場所にとらわれず働く」を実現するために事業推進、コラム執筆、イベント登壇に奮闘中。 株式会社サーキュレーション社長直轄組織 経済産業省受託事業Project.Work.Design代表/新卒採用チームマネージャー/パラレルキャリアアドバイザー

メディア掲載(一部)<メディアをクリックすると飛べます>

 

Women's Innovation(以下WI):信澤さんの記事で「自分の夢は実は小さくて、関わる周りの人、家族を自分のエネルギーを使って幸せにすること」だと語れていました。そのように考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

信澤みなみさん(以下信澤さん):自身の価値観のプライオリティに関係しています。私の中で1番大事なのは自ら愛したパートナー。そして家族や心友たちです。もちろん、自分も含めて関わる全てがどれも自分にとって欠かせないものではあるけれど、優先順位を聞かれたら最期死ぬときに自分の挑戦より自分のパートナーや家族を選ぶと考えているんです。

WI:自分自身より相手に尽くしたいという気持ちが強いということですか?

信澤さん:最期死ぬときに世界にどれだけ影響を与えられたかだけに満足するのではなく、1人の人間として愛情や温かさを与えられた、そうい合えたと思えるように生を全うしたいんだよね。それは大きな人生観、人間観みたいなものなので、それとは別に自分のこととして、生きている限り、社会に少しでも価値を提供していきたい。同時に自分のエネルギーや使命を全うすることで、社会に影響を与えられたらなと思っています。だからこそ、20代は絶対に挑戦すべきと思っています。自分の可能性を広げることで、30代に持てる選択肢が増える。こういう価値観はありながらも、別のところで人間としてどう生きていたいか、時間軸と優先度の違いがあるというのが今ですね。

写真:信澤さんにとって1番印象的な出来事があった際の20代の時のお写真(1列目中央)

WI:ウーマンズの取材を通じ、お話を伺っていく中で20代は挑戦していきたいなって思うんです。

信澤さん:そうだよね。母になりたいと思うかもしれないけれど、結婚できないかもしれないし、子どもが産まれるかどうか今の時点ではわからない。どちらにせよ、自分の生計を立てていける自分でいることについて考えるべきかなと思っています。結婚や出産ライフイベントがあるないに関わらず、どんな人生にしたいかと問われたら、誰しも自分の人生を豊かにしたいと思うはずなの。豊かな人生を送りたいと思った時、選択肢を持てたり決められる自分でいた方がいい。そのためには自分自身の価値を上げる必要がある。社会において何か価値提供する上で、価値を上げるというのは仕事においてのスキルや実績、人としての信頼をつくること。20代に経験とスキルや心から繋がれる信頼関係を築いて初めて30代での可能性が広げられるようになると思っています。

WI:WI読者の学生に向けてのメッセージを教えて頂きたいです。

「決められた就活ルールに縛られずに自分の経験や価値観を大切にしてほしい」と記事でおしゃっていました。そうはいうものの、大学や就活サイトでは既存の就活方法しか分からないという現状があります。どのようにすれば自分らしい就活ができるのでしょうか?

信澤さん:そもそも自分自身の人生は就活のためにあるわけではなく、また人からどう見られるかを前提にあるわけではない。人生は自分がどう生きていくか、自分自身で設計できるもの。「こういう会社に行った方がいい」「こういう企業はブランドがある」という世の中にとっての正解を探すのではなく、自分にとっての正解を探すことが、自分の人生を創ると考えてほしいですね。

世の中の情報や世の中の当たり前ではなく、まずは自分自身に目を向けてみる。ここからの人生をどんな風に歩んでいきたいか、どんな仕事を、どんな価値提供をしていきたいか。とにかく自分に対して深く考えてほしいと思っています。

写真:大学卒業時の信澤さん(左から3番目)

信澤さん:例えば大きく「世界平和を構築したい」「家族を守りたい」でもいい。自分自身にとってのベストや自分らしさ、自分が納得できるモノを追求すること。

情報収集においても、まず自分自身について考えてみていくつか上がった興味関心のキーワードを元に、まずは情報を収集や動いてみればいい。軸がないから先輩からの情報に埋もれていき、それに頼りたくなるかもしれない。だけどそれでは判断ができなくなる。自分ありきで情報を取捨選択するのがいいのではないのでしょうか。

(2列目右から2番目)

WI:私の軸は人に会い、影響されることで出来ていると考えています。そういう意味で社会人などの人と繋がる機会は増やした方がいいのでしょうか?

信澤さん:増やした方がいいです。なぜなら自分のことは自分だけでは分からないから。自分の中だけで自分がやりたいことを考えちゃうと、何もないかもしれないと思ってしまうの。他者や社会を知ることによって自分が分かることがある。

他者はこうだけれど、私はどうか。社会はこうある中で、私の関心はどこにあるか。対象があることで自分をより上手く捉えられることがある。他者や社会を知った中で、「さあ自分はどうか」と考える。このようにして自分の興味・関心が湧くこと、湧かないこと、自分が重要だと思うこと、思わないことが見えてくるんです。

WI:人の強みが活きる社会、やりがいや生き方に触れる社会を作るということをモットーにしていらっしゃるとのことですが、そのために学生が意識したり、出来ることはあるのでしょうか?

信澤さん:まず、自分自身に可能性・希望がたくさんあるということを信じてほしい。

「私に何ができるのかわからない。自信がないから可能性があるかわからない」などと言われることがあるの。可能性があるかないかなんて誰もわからない。自信は持っていなくても、可能性を信じるから前に進み、可能性が生まれることもある。

最初から自分にキャップをして限界を決め、「自分なんて」と思うとそれ以上可能性は拓かない。自分の憧れやこうなりたいという希望、夢を持ってほしいな。その中で努力をし、継続した先には得られるモノがあるかもしれない。結果が自分の可能性になるかもしれないし、結果がまた自分の可能性を開いていくということ。自分の夢や目標やなりたい姿に忠実にやり続ける欲望の大きさが自分の可能性の大きさにつながると思うんです。

WI:自分に限界を作ったらダメだということですか?

信澤さん:ダメというより決める必要がないということ。「知識には限界があるが、空想することには限界がない」というアインシュタインの言葉があります。知識は得ていくものだけど、空想することは無限であって、空想だけは人は邪魔できないって言っているのね。どんな夢を持ってもいいし、どんなモノに憧れてもいい。空想し続けた上で自分の道を選んでいけばいい。ただ自分には無理だというキャップをすると自由な空想が出来なくなるんです。

WI:空想し続けた先に自分の道が開けるのでしょうか?

信澤さん:逆に空想に限界をつくってしまうと自分の本当にやりたいことさえも言語化できない。だってそれは自由だもの。

WI:信澤さんにとっての女性の働き方の未来像を教えて下さい。

信澤さん:女性に限らず、ライフイベントや時間や場所に捉えわれずに、自分自身で「働く」を選択できることが未来像ですね。挑戦し続けることやキャリアアップすること、お金を沢山稼ぐことが全てではないと思ってるの。それぞれ人生のタイミングにおいて価値観は変わっていくから、その中でのベストな状態で「働く」を選択できるようにしたい。

そのために必要なことが2つあります。1つは選択肢がある社会の構築。例えば時短だからこの仕事、ではなく時短でも選択肢がきちんとある状態が必要。2つ目は選択出来る自分になること。自分に自信をつけ、一定の努力をすること。社会の努力と女性自身の努力が必要ですね。この2つによりライフイベントや時間・場所によってとらわれず、意志をもって働く社会が実現できると確信しています。

 

《信澤さんからウーマンズへの応援メッセージ》

「思考は現実化する」 私たちの可能性は無限大。

社会の当たり前を気にするのではなく、自分の心に正直に、誠実に。

自分の中にある可能性を信じるのも、それを形にしていくのも自分しかいない。

その一歩を踏み出す勇気を、今回の記事から少しでも得てもらうことができていれば嬉しいです。

このプロジェクトを通じて、自分が納得し、満足できる幸せな人生を歩もうとする人が一人でも多くありますように。

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