【取材レポート第1弾】「学生時代は失敗してもいい」失敗から得たもの OMOYA Inc.代表取締役社長 猪熊真理子さん
9月20日にOMOYA Inc.代表取締役社長の猪熊真理子さんへインタビューをさせて頂きました。
今回は読者モデルを始め、マーケティングも行なっていた行動力抜群の学生時代のお話から、就活までのお話をお届けします!
写真:OMOYA Inc.代表取締役社長 猪熊真理子氏
心が「もう無理しなくてもいいよ」と教えてくれた
Women's Innovation(以下WI):早速ですが、東京女子大学文理学部心理学科に進学された理由を教えてください。
猪熊真理子さん(以下猪熊さん):高校2年生のころに心と体のバランスを崩したことことがきっかけで、心理学を学ぼうと決めました。当時は学校の勉強に新体操部の練習、バレエのレッスン、塾という忙しい生活も頑張っていたのですが、ある日ついに体調を崩してしまったんです。自分にとっては当たり前のことのように頑張っていたんですが、振り返ると「私は頑張っていなければ何の価値もない」と思いこんで自信がなかったんですね。
小さい頃から「目には見えない心の存在」に興味がありましたが、自分に「心」があることを実感したのはそのときが初めてでしたね。頭では「まだ大丈夫」と思っていても、心は「もう無理しなくていいよ」と教えてくれました。心は面白い、もっとその正体や存在を知りたいと感じ、大学で心理学を学ぶことに決めました。
写真:高校時代の猪熊さん
学生時代のモットーは「やりたいことは何でもやってみる」
WI:大学時代、サークルやバイトは何をされていたのでしょうか?
猪熊さん:サークルはジャズダンスサークルとバレエで迷ったのですが、幼い頃から続けていたバレエがどうしても好きで、東京女子大のバレエサークルに入りました。
当時はITバブルの時代で、たくさんの経営者の皆さんに会う機会があったのですが、「経営者」という仕事ってとても面白いなぁと感じていました。自分100%で生きられて、自分自身が考えたこと、感じたこと、経験したことが事業を通して社会に反映されるので、とても人間性を問われる面白い仕事だなと。
その頃から経営者になりたいという想いを抱き、会う経営者の方にも「学生起業でもいいので起業がしたい」と話していたら、ある経営者の方にファッションやコスメが好きならとマーケティングのバイトを紹介してもらいました。
コスメの調査などのマーケティングをするバイトだったのですが、毎月美容のレポートを提出する仕事をしたり、JJやCanCam、Rayなどの読者モデルをしたり、月曜日から木曜日の深夜テレビの帯番組に女子大生ゲストやレポーターとして出演したりしていました。思い出すだけでも恥ずかしいね(笑)
WI:大学院進学を考えられたことはありますか?
猪熊さん:最初は臨床心理士になるためには大学院を出なければいけなかったので行こうと考えていました。最終的には、大学で心理を学びながら臨床の場までいかないその手前にいる人たちの悩みや葛藤に寄り添い、自信を持てない人の支援やサポートができるような仕事がしたいという思いに至りました。そのための準備段階、言い換えれば勉強の場としてリクルートへ入社しました。就活はほとんどしていなくて、2社しか受けていませんでした(笑)
写真:就活を終えた頃の猪熊さん
WI:就職先にリクルートを選ばれた理由を教えてください。
猪熊さん:起業したかったのですが、学生のまま起業をしたら視野が狭い事業しかできないとも思っていました。それでも私は就活がすごく嫌で、できるだけ就職活動をしたくなかった(笑)その時たまたまリクナビを見たら目の前に挙がっていたのがリクルートという会社だったんです。特別入りたかったわけではないし、リクルートを卒業して経営者になる人が多いからというわけでもなくて、本当にたまたまエントリーしたという経緯です(笑)
第2弾は、卒業後に感じた大学時代に得たものから「女性が自由に豊かに生きられる社会へ」をコンセプトに至るまでのお話を、10日土曜日に掲載します!お楽しみに!!!
猪熊真理子氏プロフィール:OMOYA Inc. 代表取締役社長/ 女子未来大学ファウンダー
(一社)at Will Work 理事
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