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【取材レポート】株式会社manma代表取締役社長 新居日南恵さん

【取材レポート】

先日、7月17日に株式会社manma代表取締役社長新居日南恵さんに取材させて頂きました!

とてもパワフルな力を与えて下さった新居さん。それではその取材内容を見ていきましょう!

左から2番目:新居日南恵さん

新居 日南恵さんプロフィール 出身地:東京都 所属:慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 2014年に「manma」を設立。2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き 方のロールモデル出会う体験プログラム「家族留学」を開始。家族を取り巻くより良い環境づ くりに取り組む。内閣府「結婚の希望を叶える環境整備に向けた企業・団体等の取り組みに関 する検討会」構成員。日本国政府主催WAW!(国際女性会議)アドバイザーを2016から兼任 。「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2017」ルーキー賞受賞。NewsPicksプロピッカー

〈質問〉

Q1:manmaの家族留学は、母子家庭の場合でも実施されていますか? A1:母子家庭でも実施しています。家族の負の面は沢山世の中に上がっていますが、家族の良い 面というのはなかなか世の中に出回っていないので、良い面を伝えていく手段になりたいと考 えています。過去の母子家庭では良い親子関係を築きながらも、地域とのコミュニケーション もとれていた家庭も実際にあったので。

Q2:長期の留学に行こうとは思わなかったのですか? A2:両親は行ってほしいと思ってたみたいです。でも私は目的がわからないことってできなくて 。だから大学4年間すべてmanmaに捧げました。若いうちに「リスクを取ってチャレンジ」し ておくべきだと思っていたので、manmaを一生懸命やりました。でも、今は少し海外に興味が 出てきてます。最近海外を訪れたとき、自分が悩んでることと同じことで海外の子たちも悩ん でるということがわかったり、デンマークにおける日本と共通の課題の解決方法を知れたりと 、何かひとつ自分の専門性がある状態で海外の事例を知ったり海外の人と悩みをわかちあった りすることが、これからの自分のステップアップにとってすごく良いことで、それに今は良い タイミングだと思ったので、今は海外に出ることにも興味がでてきました。

Q3:manmaに対するモチベーションはどこからくるのですか? A3:「やってみなきゃわからない」という思いからです。家族というものに興味を持ち、やると 決めたからには、自分が考え付く限りのすべてのことを1年間やってみようと思ったんです。 どんなにうまくいかなくても1年間は絶対やめない、と決めてやっていたら、楽しくなってき て、家族留学など色々なチャンスに必死に食らいついていたら、いつの間にか4年間経ってた ので、モチベーションは考えたことなかったですね。今は「探求」が楽しいので、それがモチ ベーションです。

Q4:探求することが趣味になったのはいつですか?

A4:いつ、というよりも家庭環境の影響です。大学院の勉強で、研究分野の中でここはまだ研究 がなされてないから「私が明らかにしたい」といったことを考えた時に、「楽しい!」と感じ るんです。manmaの活動が落ち着いてきたときに、その課題を深めていくことが楽しいってこ とに気づいたというのもありますね。探求が趣味だと改めて認識したのは、大学院に入ってか らです。

Q55:就活をしようとは考えたことはありましたか? A:大3の時は思ってましたし、行きたい会社も決まってました。でも、インターンに行ったと き「2、3年後こうなっていたい」と尊敬できるような社員に出会えなかったんです。その大き い組織の駒となって勉強することが、ビジネスを作ることに本当に必要になるかと考えたとき 、周りの友達が言っていた「その会社に入らなきゃいけない理由」が一つずつ消えていきまし た。全部、その会社に入らなくても、今すぐできることだったんです。「あれ、私なんでこの 会社いくんだろう?でも、他に行きたい会社もないな」と思って就活をやめました。その後、 大学院に行こうと決意しました。

Q6:manmaをマネジメントするときに大事にしていることは何ですか? A6:まずマネジメントを私が好きでもないし得意でもないんですけど(笑)少人数にしているのは 一つポイントです。一人一人のエンゲージメントを大事にして、余計なマネジメントコストを カットしています。manmaの特徴は、人事的なものに代表である私が関わらないことです。一 応私も面談はするんですけど、私の前に一人、人事的な立ち位置の人間を挟んでその人とも面 談をしてもらって、組織の不満などはその人が吸い上げて私に伝えるというワンクッションを 置くようなシステムにしています。

Q7:「manmaの代表として、対外的発信をするときに伴う責任に耐えうる勉強」をしているそ うですが、具体的に教えてください。 A7:今は研究をしてるので、論文を読んでます。あとは人と話すのも勉強だと思ってます。例え ば、差別用語とされるような「使ってはいけないワード」を組織の中で誰かが知っていなけれ ば、その組織の質が落ちるので、それを意識して勉強をしています。

Q88:manma初期メンバーとはどのように出会ったのですか? A:大1のときにインターンやバイトを5、6個掛け持ちしていたんですが、そのときに仕事をよ く頂いていた北村さんという方に「家族って大事ですよね」「家族が変わらないと根本的に変 わらないから、何も変わらないですよね」ということを言っていたら、「それだけ口が達者で 色々考えとか持ってるなら、まだ若いんだし偉そうな評論家にならずに、自分でやってみなよ 」と言われたんです。その後いろいろあって、紹介してもらった子と意気投合してmanmaを始 めました。

Q9:manmaのホームページによると「社会の中で家族はどうあるべきなのか、その家族を支え る仕組みは何なのか」を追求しているそうですが、現時点での答えを教えてください。 A9:第三者介入が大事だと思っています。家族留学の一番の面白みは家族に第三者が介入し、家 族に新しい風が吹くということだと思っているんです。例えば、家族留学がきっかけで夫婦生 活を見直されたり、家族の絆を再認識することが出来たりすることです。

Q10:「子供を3歳くらいまで育ててからキャリアを積み始める」ということについての考えを伺 いたいです。 A10:通例である「キャリアを積んでから結婚、出産をしてからまたキャリアを積む」というので はなく、「早いうちに結婚・出産、子供がいる状態でキャリアを積む」方がキャリアが継続的 に積んでいけるので、アリだと思います。実際大学の友達でこの人生設計のスタイルを選んだ 人も知っています。

Q11:では、反対に「子供を産まない」という選択肢についての意見を聞かせてください。 A11:実は、子供が好きかと言われればそういう訳ではないんです。子供は「人生におけるオプシ ョン」だと考えています。子供を育てることで、自分の子供時代の追体験が出来たり、自分自 身が成長することも多々あり、そして生物学的には子孫存続というオプションがつくというこ とだと思うんです。メリットとデメリットをそのときに応じて考え、産むか産まないかを考え ています。

Q12:メンタル・体力コントロールの仕方を教えてください。 A12:昔は体調をよく崩していて、精神的にしんどくなって身体にきて寝込むことも多くあり ました。でもそれって、周りに迷惑をかけていて、数か月間死ぬ気で頑張ったのに体調の せいで相手からの信頼を失っていて、すごくばかばかしいことだと気づいたんです。それ 以降は時間の優先順位付けと、体調管理を意識してます。睡眠時間は必ず7時間は確保し て、ヨガは週1以上。友達との予定でも、【朝8時にこの予定があっても、意気揚々と行 けるかどうか】という明確な基準を設けて時間を有効活用しています。

Q13:自省などはどう行っているのですか? A13:Webメディアの寄稿とかは完全に趣味です。例えば今だったら、事実婚について考えた りするのは時間取ってやってるわけではなくて、趣味。内省の時間としては、月に1度反 省の時間を設けてます。私は1年間の目標、1か月の目標を決めていて、それを確実にクリ アしていけてるのかということを確認する時間を設けてるのですが、それ以外は特に内省 の時間を作ったりとかはしてないですね。

【感想】 鈴木:今回の取材で1番印象的だったのは「まず1年は絶対続けよう。やってみなくては何事も 分からない」というお言葉でした。私自身も悩んでしまい、前に進めなくなるときがあり、悩 んでいる暇があったらまずは全力で取り組んでみよう。そこでダメだったら違う方法を考えよ う。という考えに変わりました。今後新居さんのこのお言葉を忘れずに何事にも取り組んでい きたいです。貴重なお話をして頂きありがとうございました!

稲葉:同世代でキラキラ輝いている方との出会いは、とても強い刺激になるということを再認 識させていただきました。取材中は「探求は趣味」というワードの通り、私たちが新居さんか らの質問攻めに遭う場面もしばしば。体調管理や時間有効活用法など、普段手帳が真っ黒にな ってしまうほど予定を詰める癖があるうえ、常にキャパオーバーしている私にとって有意義な アドバイスとなりました。「目的のわからないことはできない」という言葉に感銘を受け、意 味も分からずやらされているときに自分が感じている不快感の正体が理解できた気がしました 。貴重なお時間割いていただき心より感謝申し上げます。

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