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【取材レポート前編】「立つ鳥跡を濁さず」を常に意識していたことが今に生かされている               Peatix共同創業者 竹村詠美さん

先日9月7日にPeatix共同創業者の竹村詠美さんに取材させて頂きました。

今回から2回に分けて前編、後編(9月24日公開予定)という形で掲載していきます。

今日は前編、竹村さんの学生時代中心のお話です。

竹村詠美さん:FutureEdu Tokyo 共同創設者、Mistletoe 株式会社フェロー 1990年代前半から経営コンサルタントとして、日米でマルチメディアコンテンツの企画や、テクノロジーインフラ戦略に携わる。1999年より、エキサイト、アマゾン、ディスニーといったグローバルブランドの経営メンバーとして、消費者向けのサービスの事業企画や立ち上げ、マーケティング、カスタマーサポートなど幅広い業務に携わる。2011年にアマゾン時代の同僚と立ち上げた「Peatix.com」は現在27カ国、300万人以上のユーザーに利用されている。現在は教育、テクノロジーとソーシャルインパクトをテーマに、次世代育成のため幅広く活動中。現在 Most Likely to Succeed 日本アンバサダー、Peatix.com 相談役、総務省情報通信審議会、IoT新時代の未来づくり検討委員会、大阪市イノベーション促進評議会委員なども務める。小・中学生二児の母。

 

Q1:大学時代に留学されたと伺ったのですが、日本に帰国してから私生活において何か変化はありましたか?

竹村さん(以後省略):テニスに没頭していたので、テニスだけではない自分について知りたくてシアトルに留学しました。始めは言葉が通じず自分の意志を伝えられない苦しみがあるのですが、留学を経て相手の事と伝え方を真剣に考えるようになったんです。そこで私はつながりを大切にし、人との関わりを意識したことで自分自身がより見えてきました。人生は綱渡りのようなもので、一生懸命取り組んでいるころから思ってもみなかった次の新たな興味が見えてきます。私の場合はテニスで培った体力で走り続けてきた感じですね(笑)。

Q2:1年間シアトルの大学に通っていた際、異文化や語学に対して挫折するようなことはありましたか?また、そのようなことがあったときはどのように乗り越えられましたか?

竹村:辛い時期はありましたし、挫折する人は多いですよ。(笑)私の原動力は「絶対バイリンガルになりたい」という強い想いでしたね。現地では日本語を使わず英語を使うように意識していました。また、言語ではない料理やダンスで自己表現し、それらを通じてコミュニケーションを図っていたんです。言語の壁が自分の前に立ちはだかっても、言語以外でもコミュニケーションを取ることができます。得意な事がある人は辛さを乗り越えやすいかもしれないですね。

Q3:大学は経済学部だったということでしたが、なぜこの学部を選ばれたのでしょうか?

竹村:私は慶応大学に入学し、ビジネスを学べる商学部か、もしくは経済学部で学びたいという気持ちが強かったんです。結果的には数学が得意だったことと、どことなく興味があったので、親の勧めで経済を選びました。

写真右から2番目:トルコに卒業旅行に行かれた際の竹村詠美さん

Q4:竹村さんご自身のご経験を踏まえて、大学生や高校生に伝えたいことや挑戦すべきことがありましたら教えて下さい。

竹村:自分の中でザワザワしていることをやってほしいですね。そこに結論を出してどんどんトライしていけば、もし違ったと思ってもスッキリするんです。「後でやろう」という考えは持ってはいけないと思います。学生時代はとにかく自分がやってみたいことをやる余白の時間、誰にも干渉されない時間を取ってほしいです。これからの時代は面白い人が活躍すると思うんですよ(笑)。面白い人は“自分が心の中から湧き出たこと”に真剣に取り組み、このステップを踏んでいる。深みをもって何かに取り組まなければ、応用できません。ある一定のサイクルの目標を決めて時間を確保し、深く探求する。この学びは他の分野までに点と点のように繋がっていきます。これらを今のうちからストックできたら強いですよ。

Q5:学生時代の経験で、社会に出て生かされたこと、繋がったことはありますか?

竹村:数え切れないほど、色々ありますね。私は「立つ鳥跡を濁さず」を常に意識しています。様々なことをやっているとやりきらずに終わってしまう人は多いけれど、最後の踏ん張りが後からじわじわ効いてくるんです。自ら決めた役割はたとえ辛くても諦めずに果たし終えた経験、そしてリフレクションすることで次に生かされる。いつどこで、またどういった関係で再会するか分からない。どのような年齢や立場の人であっても対等な気持ちで接することや、リスペクトされたらそのリスペクトに対してしっかり自分の持ち場をやり遂げる責任感。当たり前のように聞こえるかもしれないのですが、意外とできない人が多いんですよ。このサイクルを繰り返していけば、気付かぬうちに道は開ける。このことを信じて、実行してほしいですね。

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